散文

心に良いものは、たぶんあっても書かない。

自意識

強い自意識は神経をすり減らす。

学生時代にもすり減らしているときがあった。あの頃は大体女性について考えており、むしろそれしか考えることがなく、銀杏BOYZを聴いて叫びながら夜道をチャリで爆走していた。あの頃は暇だった。

人間は暇があると色々なことを考える仕組みになっており、行き着く先はネガティブと決まっている。学生は、あーでもないこーでもないと考えるのが本分なところもあるからそれでよかった。

今は没頭することがない暇な状態で、それがネガティブを連れてきた。またはネガティブが先で、没頭をやめてそれで暇になるということになったかもしれない。

暇が先かネガティブが先かはどちらでもいいが、忘れていたこの事実を思い出した。

 

ただ、自意識は悪いことばかりではないと気づくのが大人になった点だ。

自意識は自分を守りたい心から表出され、それは自己愛と言い換えられる。きっと世界のどこかの教授が唱えているに違いない。

自己愛は自分を強くする。思春期から今日まで少年ジャンプの主人公になりたい、という心からの想いでトレーニングに励み、選択を迫られた際にはルフィや桜木花道を思い浮かべてきた。

強い信念と自信がある奴はカッコいい。これに気づいたからには今後、自意識(ネガティブ)を感じた際には自己愛(ポジティブ)の方に置き換えていきたい。

ということで、少年ジャンプは人生だ。最近の漫画は知らないけど、今の中高生にも同じことを感じてほしい。

今日はなかなかポジティブである。